大分県日田の郷土料理 たらおさ

イングリッシュキッチンですが、私は、昔ながらの日本の田舎料理を作るのも好きです。
今日はジャパニーズキッチンでいきましょう。それもマニアックな郷土料理をご一緒に。
お盆に食べるものなので、ちょっとシーズンオフではありますが。

今日の食材はタラ胃(たらおさ)です。私の故郷、大分県の日田の8月お盆に食べる料理です。こんなもの食べるのは日田だけだよなと思いつつ、テレビ番組「県民Show」で紹介されて、少しはメジャーになったのか??
しかし、やはりマイナーな食材です。
小さい頃から食べていなければ、まず、この姿を見ただけで挫折します。

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たら胃 タラオサ、名前の通り、真鱈の胃。正確には、タラの身をとった残りをカチカチに干したものです。
向かって左側が頭、ビラビラしているのは鱈のエラ、右側は、さぁなんでしょうね。鱈のお腹の内側の皮のような感じです。
京都には、干した鱈、つまり棒鱈と海老芋を炊きあわした「芋棒」という料理がありますが、京都に鱈の身が送られ、日田には残りが来たのかしら・・・

このたらおさ、日田の8月お盆前になると、スーパーの店頭に並び、お盆が過ぎるといつの間にかなくなってしまいます。これを戻して、砂糖とお醤油で甘辛く炊いたものが「盆たら」といい、お盆のお料理のひとつです。お盆にはこれがないと。子供の頃、精進のお料理ばかりでしたが、この盆ダラはお盆のお料理として登場します。盆だらは魚とは認めてないのかなといまさらながら思います。タラオサを炊く時はかなり生臭いなのにな~。

干してカチカチのこのタラオサ、外観はいつみてもギョギョ!とします。身をとった残りながら、意外とお値段は高いものです。6枚ぐらい入って2800円ぐらい。中身をきれいにして、かちかちに干す手間賃なのだろうか、このお値段のよさは。

これを2~3日、水や米のとぎ汁でもどします。私は水で戻しますが、夏の暑いさかり、キッチンに出しっぱなしは危ない、結局冷蔵庫に保管して、しっとり戻るまで時間をかけます。

そして、これが戻したところ。

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戻すと、肌色になって、いやいや、想像以上に生々しいし、生臭い。。。でもね、これを炊くとおいしい盆ダラができるんです。
これを適当に切って、鍋で煮て、私は圧力鍋で。圧力鍋を使わなくても、割と早く骨の間がばらばらになります。柔らかくなれば、砂糖、醤油、みりんなどを入れて、コトコト炊く。

さぁ、盆ダラのできあがりです。

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鱈の軟骨や皮や筋のところなので、コラーゲンたっぷり。煮汁を冷蔵庫に入れておくと煮こごりになります。
これを食べると、お盆だなと思います。
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